
学研・大人の科学マガジン付録のピンホールカメラはとてもよくできているカメラです。サイズ、デザイン、35mmフィルムが使えることや使い勝手など、入門用のピンホールカメラとしては多分パーフェクトなカメラです。
でも、できれば改造してしまいたいところの一つが、肝心のハリアナ部分。付属の小さなハリアナ部分はプラスチックの厚みがあるせいか、実際に撮影してみるとかなりぼやけた(ピントのずれたような)写真に仕上がります。もちろんそれもピンホール写真の魅力の一つですが、できればもう少しシャープな輪郭の写真が撮りたい!という場合は、このハリアナを自作するしかありません。
ここからは、広角で使用する場合のピンホールの作り方を説明しています。標準で撮影する場合も基本的には同じ方法ですが、シャッターユニットにハリアナを取り付けるなど場合によってはかなり細かい作業になると思いますので、できれば広角での使用をお勧めします。
ハリアナを自作するための素材としては銅板(厚さ0.1mm程度のもの)やアルミ缶、もっと薄いものにするなら銅箔やステンレス箔などが良いようです。アルミホイルでもできますが、素材が柔らかいので箔がしわになったり波打ったりしないようにかなり細かい作業になりますので根気が必要です。
まずは銅板を1.5cm四方程度の大きさに切り取ります。そこに小さな穴を開けるのですが、最も重要なのが穴の大きさです。通常直径0.2mm〜0.3mm程度の穴を開けるのですが、一番簡単なのはマチ針を先端の部分から1mmほど通して穴を開ける方法です。
切り取った銅板をカッティングマットやケシゴムなど針が通しやすい平らなものの上に置き、マチ針を垂直に1mm程度刺して針をゆっくり回して抜きます。針を回す理由は、穴をできるだけ円に近づけるためで、回す際に針がぶれるとその分穴が大きくなってしまいますので、集中して針を垂直に、ぶれないように気遣いましょう。
次に、穴を空けた部分の裏側にバリができていたら目の細かいサンドペーパーでやさしくこすり取ります。ペーパーをかけると穴は多少ふさがってしまいますので、バリが取れたらもう一度、上と同様の方法で穴に針を刺し、針をゆっくり回しておきます。このとき、最初よりも穴が大きくならないように注意しましょう。
穴が開いてバリが取れたら、カメラの中で光が反射しないように裏側をマジックなどで黒く塗っておきます。
大人の科学マガジンに付属の「広角用厚紙」(黒い丸い厚紙)の中心にある穴に上で完成したピンホールを貼り付けます。(上の写真参照) ピンホールの開いた銅版は厚紙の裏側から貼り付けるようにし、黒く塗った面がカメラに取り付けたときに内側になるように貼り付けます。この時、ピンホールが厚紙の穴のできるだけ中心になるようにします。また、貼り付ける時にはできれば黒いテープがいいのですが、ない場合はセロハンテープでもOKです。ただし、テープも黒く塗っておく事をお勧めします。
これで、広角ピンホール【改】の完成です。
どこまでシャープな写りになるかは、いろいろな大きさのピンホールを作ってみて試行錯誤するしかないようです。一応、最適なピンホールの大きさは下の式&一覧で計算できるのですが、素人にはここまで正確な大きさのピンホールをつくるのはほぼ不可能です。根気良く試してみてください。それもピンホールカメラの楽しみの一つと思っています。
ピンホール制作の参考に。
映像百貨ヨシオカで販売している便利なキットです。使ったこと無いのでレポートはできませんが、本格的にピンホールを極めたい方には良さそうですね。
入門書
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最適なピンホール直径(mm)=0.03679x√(焦点距離(mm))
焦点距離 直径
120mm → 0.40mm
80mm → 0.33mm
50mm → 0.26mm
30mm → 0.20mm