多重露光
コンパクトカメラやデジタルカメラではできない、トイカメラならではな撮り方に「多重露光」というのがあります。
多重露光とは、呼んで字のごとく、同じフィルムに複数回シャッターをあけてわざと異なる風景を1枚の写真に感光させる手法です。フィルムの巻上げ機構とシャッター機構が同調しているカメラ(フィルムを1コマ巻き上げないとシャッターボタンが押せないタイプのカメラ)では多重露光はできません。これが気軽にできるのは、HOLGA、ピンホールカメラ等の原始的(!?)なトイカメラの特権なのです。
HOLGA120S 2重露光 (写真クリックでポップアップ拡大)
上の写真はHOLGAで2重に露光した写真です。中央のバラの花と背景の駐車場とはまったく別の場所の風景です。最初にシャッターを切ったバラの花の背景が比較的暗かったので、2回目にシャッターを切った駐車場の風景がほとんどそのまま背景のように写る結果となっています。
HOLGA120S 3重露光 (写真クリックでポップアップ拡大)
上の2枚目の写真は3重露光です。フィルムを巻かずにシャッターを3回切ったことになります。中央にある花は、実はこんなにたくさんあった訳ではなく、1度シャッターを切った後に少しだけカメラをずらしてもう一度シャッターを押しています。なので、実際に咲いていた倍の数の花が写っています。
さらに、この花とは全く関係のない街中でもう一度シャッターを切っています。比較的暗い場所を選んで撮ったので、真ん中の花の部分にほとんど感光することなく背景のように写っています。
多重露光する場合は、最後の写り方を予想してなるべく明るすぎない状況で撮った方が良いと思います。明るすぎるところで何度もシャッターを切ると、光量が結果多すぎて写真が白っぽくなってしまいます。
多重露光したフィルムを写真屋さんに現像を依頼すると、必ずといっていいほど「カメラに問題あり」という注意書きが同封されて戻ってきたりしますが、気にせず堂々と多重露光を愉しんじゃいましょう!



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